社労士になるのに試験が必要な理由

総務課や労務課を見ると、日常的に社労士業務をやっています。

仕事を覚えれば出来ることなのに、わざわざ試験を受けるのなら自己啓発に過ぎないと感じる人がいるのも仕方ない気がします。

医師・弁護士との差

医師国家試験や司法試験の受験を自己啓発と言う人はほとんどいませんが、医療行為や法律行為は日常的に行っています。

家族が発熱した時に風邪と判断して薬を買いに行けば、「診察」と「売買という法律行為」を行ったことになります。

日常的に行うことを代理する職業という点では医師・弁護士と社労士に違いはありませんが評価には大きな差があります。

医師なら手術、弁護士なら法定代理人といった、普通では不可能なことが出来るところに評価される要因があります。

試験の目的

社労士には特定社労士というADRの一部を扱う専門的な社労士がいます。

特定社労士は普通では出来ないことを扱うので評価されるはずですが、その差を分かる人が少ないので評価され難くなっています。

特定社労士になるときだけ試験を課せば一般的な評価も上がるはずです。

特定社労士にだけ試験を課した方が良さそうなのに、何故社労士試験を実施するのでしょうか。

試験を実施する理由を考えるには実施する目的から考える必要があります。

社会保険労務士法第9条

「社会保険労務士試験は、社会保険労務士となるのに必要な知識及び能力を有するかどうかを判定することを目的とし、次に掲げる科目について行う。」

社労士試験の目的は知識と能力を試すことにあると規定されています。

知識は指定された科目の知識と分かりますが、能力とはどういうことを指すのでしょう。

知識があってもマークをミスすれば点数にならないのでマークする能力を試験で測ることはできますが、仕事に役立ちそうにはありません。

まずは「知識を試すこと」から見てみましょう。

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