社会保険労務士の「1・2号業務」とは何か?

社会保険労務士の業務については、社会保険労務士法の2条において「社会保険労務士は、次の各号に掲げる事務を行うことを業とする」といった形で明確に定められています。

1号・2号業務とは

そしてページタイトルにある「1・2号業務」というのはまさしく、ここで言う「各号」の1号・2号に定められた業務であることを意味します。

それでは、社会保険労務士の「1・2号業務」とは実際にどのような業務なのか?

条文では非常に事細かな記載がなされていますが、事細かであり過ぎるがゆえに、一読しただけではわかりにくいことがあります。

そこで、そのエッセンスだけを抽出すると、「1・2号業務」というのは、

①書類等の作成
②提出手続きの代行
③事務代理の3つの業務

だと言うことができます。
それぞれについて、以下に詳しく見ていきましょう。

①書類の作成(社会保険労務士法2条1項1号・2号)
労働基準監督署、公共職業安定所、年金事務所などに提出する書類や、事業所に備え付けるべき帳簿書類を、事業主からの依頼によって作成する業務。

②提出手続きの代行(社会保険労務士法2条1項1号の2)
上で作成した書類について提出する手続きを代行する業務。郵送による提出に加えて、最近ではインターネットを活用した電子申請が普及しつつあります。

③事務代理(社会保険労務士法2条1項1号の3)
労働社会保険諸法令に基づく申請、届出、報告などの各種手続きや行政官庁等の調査・処分に関して、社会保険労務士が代理人として主張・陳述する業務。

独占業務

上記「1・2号業務」の最大の特徴は、社会保険労務士の「独占業務」である点にあります。

すなわち社会保険労務士または社会保険労務士法人以外の者がこれらの業務を、他人の求めに応じ報酬を得て業として行うことはできません。

ただし例外もあって、弁護士には広く「法律事務」を行う権限が認められていますので、社会保険労務士の独占業務である「1・2号業務」も問題なく行うことができます。

それ以前に弁護士というのは、無条件で社会保険労務士資格を有するとされていますので、登録手続きさえすれば、普通に社会保険労務士業務全般を行うことができます。

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